適用条件
1.自然条件
●N値20以下の砂質土および粘性地盤で、大きな玉石等を含まない地盤
●砂礫地盤で礫径の小さい(5cm程度)地盤
●大きな礫径を含む砂礫地盤で先行掘削及びセメントミルクの注入が可能な地盤
2.適用可能な上部構造物
●N値20以下の砂質土および粘性地盤で、大きな玉石等を含まない地盤
●砂礫地盤で礫径の小さい(5cm程度)地盤
●大きな礫径を含む砂礫地盤で先行掘削及びセメントミルクの注入が可能な地盤
2.適用可能な上部構造物
種 別 |
主 な 構 造 物 |
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土木構造物 | 道路付帯構造物 | 多目的柱・照明灯基礎 | ||||||
道路標識柱基礎(F型標識柱を含む) | ||||||||
防護・防雪・防風・防砂柵支柱基礎 | ||||||||
小型構造物 | カルバート基礎 | |||||||
擁壁基礎 | ||||||||
法面防護アンカー | ||||||||
貯水槽基礎 | ||||||||
その他 | 観察デッキ基礎 | |||||||
歩道桟橋基礎 | ||||||||
仮設支保工基礎 | ||||||||
軟弱地盤道路舗装基礎 | ||||||||
建築構造物 | 建築物 | 木造住宅基礎 | ||||||
プレハブ仮設住宅基礎 | ||||||||
その他 | 看板基礎 |
3.現場条件
≪施工条件≫
・バックホー(0.35㎥)または建柱車が設置できる箇所
・上空制限が杭長+2.5m以上ある箇所
・バックホー、建柱車が設置できない山間・斜面・沼地(人力での施工となります)
・水深が3m以内
≪機能条件≫
・最大杭長 L=5.5m
・最大杭径 D=150mm(現在杭径300mmのものを開発中)
4.特に効果の高い適用範囲
●軟弱地盤(N値3以下)に設置する基礎
●地下埋設管等が錯綜する箇所の支柱基礎
●近隣の環境条件によって、施工時の振動や騒音に制限がある箇所での基礎
●作業スペースの縮小や近接施工せざるを得ないような狭い箇所での基礎
●掘削廃土等に規制のかかる国立公園内の道路標識等の支柱基礎
有明海の干潟に建設された観測塔です(熊本港近く:熊本大学沿岸環境科学センター発注)。 N値1の軟弱地盤において、風速50m/sec時に発生する潮流に耐えうるよう設計されています(幅150mm×長さ2000mmのスパイラル杭52本)。 なお、干潟には重機を持ち込むことができなかったため、基礎工事は全て人力で行いましたが、のべ3日間で上部取り付けまで完了しました。 また、大きな変位は観測塔の機能(データ収集等)に弊害をきたしますが、本工法を用いたことで長期間、研究に必要なデータの収集が可能となっております。 (←写真はクリックすると拡大されます) |
5.適用できない範囲
●N値20以上の強固な地盤
●杭長(スパイラル長)が5.5m以上を必要とする箇所
●上部構造が大型で重量が大きい構造物の基礎
●大きな水平力が作用する構造物の基礎
●水深3m以上の水上施工が必要な上部構造物の基礎
6.技術提供可能地域 日本国内一円